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書籍の紹介

江戸時代に浮世絵の流行と軌を一にしていた寺社の装飾彫刻は、かたや日本の代表とする美術でありながら、寺社の装飾彫刻は現代において忘れ去られつつある存在となっている。江戸時代から職人たちが腕を振るい技を見せつけたそれらの彫刻作品は、現代も寺社の装飾彫刻として遺っている。その職人たちの超絶技巧の魅力にとりつかれた著者が、地域別にまとめた前シリーズから更に取材を続け、1300寺社を取材してまとめた渾身の続編!取材で見えてきた、彫刻たちの歴史も蘇る。

 
寺社の装飾彫刻 日蓮宗寺院 
定価 3,780円 / B5変型・199頁 / ISBN 978-4-8170-5094-6

神奈川県藤沢の龍口寺には、宗祖の一代記が彫られるている非常に珍しい五重塔がある。五重塔の山を背後にした面の彫刻は樹木が邪魔をして見られない。本書では、その彫刻を特別に許可を得て撮影した貴重な蟇股(かえるまた)全二十四面の写真を大公開。また、柴又帝釈天の最高傑作と称される法華経説話彫刻やその制作に携わった、木彫師の今関匠閑氏を招いて制作当時の様子を語った座談会なども掲載。
これまでに全国1300寺社の装飾彫刻を取材した著者渾身の傑作写真600点と解説は圧巻。「立体浮世絵」とも言える江戸伝統の超絶技巧による究極の素木彫刻がここにある。

 

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