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ーようやく光が差してきた。

 

読売新聞 (2012年2月1日)

寺社の装飾彫刻に光・・・仏像人気の陰に隠れてきた装飾彫刻にようやく光が差してきた。

朝日新聞/北澤憲昭評 (2012年2月19日)

これまで装飾彫刻は、あまり注目されることがなかった。(中略)若林純のカメラは、その盲点を突いて、社寺建築に彫りつけられた彫像群に焦点を絞った。

日本経済新聞 (2012年1月15日)

寺社の彫刻物といえばまず仏像であり、寺の隅々を飾る装飾物は軽視されがちだ。しかし本書を開けば、江戸以来の高度な職人技に改めて目を見張るはず。

東京新聞 (2012年2月19日)

仏像などとは異なり、建築彫刻は工芸品とみなされなかったためか、今では彫刻師の名や系譜、技法の多くが不明である。だが、かつて庶民はそれを見て異世界に思いをはせた。

京都新聞 (2012年2月19日)

寺社の装飾彫刻は、大衆的。世俗的な魅力に満ちている。制作を担ったのは大工や専門の彫り師で、建造物の一部として扱われ、系統だった研究もあまり行われていなかった。近年、その超絶技巧に関心が集まり、再評価されている。

静岡新聞 (2012年5月27日)

装飾彫刻は江戸時代中期に隆盛を迎え、彩色をしない素木の彫刻に移行して明治時代まで継承された。著者は600を超える社寺を巡った。過剰な技巧や装飾の世俗的な匂い故に美術史研究では軽視されてきたというが、日本の木の文化の奥深さを感じさせる。

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