寺社の装飾彫刻 書籍紹介サイト
壮麗なる超絶技巧を訪ねて
書籍の紹介
諏訪大社で建築装飾の撮影をして以来、その魅力にとりつかれ、これまでに日本全国の約650寺社を巡って取材し撮影を続けた若林純氏の比類なき労作による貴重な写真をまとめた待望の写真集をご紹介。さらに豪華執筆陣の概説や随想によって、歴史の中に潜んでいた装飾彫刻たちの魅力や彫物大工達による究極の鑿技が今、浮き彫りになる。
大好評の全国編に続き地方版を刊行。47都道府県の作品を詳しく各巻100寺社紹介。 (2014年5月現在)
寺社の装飾彫刻 近畿編
定価 4,104円 / B5変型・223頁 / ISBN 978-4-8170-5089-2
江戸時代に先駆けて鎌倉から桃山期に花開いた近畿の彫刻は、江戸期の傑作と共存する。高野山、京都の西本願寺の国宝、重要文化財の荘厳で華麗な彫物は多様で目を奪う。中でも丹波の中井権次一統の技量は卓越している。中部五県、百寺社の華麗な彫物を写真840枚と解説で。
<執筆陣>
伊東 龍一 : 様々な建築を生んできた中央の彫物棟梁とその彫物
鳴海 祥博 : 紀州の建築彫刻は「語る」
岸名 経夫 : 丹波柏原の名彫刻師・中井権次一統の足跡を訪ねて
寺社の装飾彫刻 北海道・東北・北陸編
定価 4,104円 / B5変型・207頁 / ISBN 978-4-8170-5091-5
風雪に耐え北国の素朴さと機知に富む百寺社の秀作。伊達政宗が桃山建築の頭領を召して作った寺社や霊廟と、天分豊かな石川雲蝶の逸品。秋田・山形では力士像が屋根を支え、彫物の町、富山の井波は寺院建築から発展した。
<執筆陣> 伊東龍一・高橋恒夫・佐藤秀治
伊東 龍一 : 東北・北陸を飾る建築の系譜
高橋 恒夫 : 気仙大工の彫り物と出羽の力士像
佐藤 秀治 : 越後における江戸宮彫り鑑賞のすすめ
寺社の装飾彫刻 中国・四国・九州・沖縄編
定価 4,104円 / B5変型・207頁 / ISBN 978-4-8170-5093-9
「西の日光」と呼ばれる尾道の耕三寺。屈指の量と質の彫刻を有し空海に因む古刹、徳島の箸蔵寺。龍柱で知られ起源を古代に持つ鹿児島の霧島神宮。先進的であり地域独自の技法や題材にすぐれる百寺社の作品を収めた。
<執筆陣>
伊東 龍一 : 極東の国の西側ではぐくまれた彫物
山田 岳晴 : 社寺建築への彫刻の導入と発展